白夜行:日文版-第58部分

按键盘上方向键 ← 或 → 可快速上下翻页，按键盘上的 Enter 键可回到本书目录页，按键盘上方向键 ↑ 可回到本页顶部！
————未阅读完？加入书签已便下次继续阅读！


いかと思うようになった。彼女が仕事の面で、どれほどの成果を上げているのか、彼は正確には知らない。しかし順眨�に業績を伸ばしていることは確実だった。現在彼女は、二軒目の店を代官山にオ�‘プンする計画を立てている。
　それに比べて自分はどうだ、と栅纤激ぁ�憂鬱になる。自分で何かを始める勇気など、まるでない。人に使われているほうが性に合っているとかいって、会社にしがみついているだけだ。せっかく受け継いだ土地を有効に活用することもできず、親からあてがわれたマンションに住んでいる。
　さらに彼を情けない気持ちにさせていることがある。それは昨今の株ブ�‘ムだ。昨年二月にＮＴＴ株が売り出され、それが異常に高騰したことに引っ張られるように、平均株価が上昇を始めた。世間では、金があるなら株をやらない手はない、とまでいわれている。
　ところが高宮家に関しては株とは無縁だ。理由は無論、以前それで雪罚Г蚍请yしたことにある。彼女もあれ以来、株の話はしない。だがこの空前の株ブ�‘ムを、彼女がどういう思いで眺めているのかを想像すると、栅趣筏皮虾韦趣饩有牡丐螑櫎�気がするのだった。

［＃ここから７字下げ］
４
［＃ここで字下げ終わり］

　この夜、寝る前に、雪罚Г�意外なことをいいだした。
「ゴルフ教室？」セミダブルのベッドの中から、ドレッサ�‘に映る妻の顔を見ながら栅嫌崵い俊Ｐ禄闀rから、ベッドは別々だった。ただし雪罚Г韦郅Δ膝伐螗哎毪扦ⅳ搿�
「そう。土曜日の夕方なら、一緒に行けるんじゃないかと思って」雪罚Г弦幻钉违靴螗榨欹氓趣蛘の前に置いた。
「ふうん、ＮＧＦ認定ゴルフスク�‘ル……か。前からゴルフをやってみたいと思っていたのかい」
「少しね。だって今、女の人でもやる人が増えているでしょ。ゴルフなら、年をとってからでも夫婦で出来るし」
「年をとってから……ねえ。そんな先のことは考えたことがなかったな」
「ねえ、始めましょうよ。一緒に行ったら楽しいじゃない」
「そうだな」
　栅稀⑺坤螭栏袱�ゴルフ好きだったのを覚えている。休みのたびに、大きなキャディバッグを車のトランクに積んで出かけていくのだ。その時の父の顔は、ふだんと比べてずっと生き生きとしていた。婿養子ということで、家の中では萎縮《いしゅく》していたのかもしれない。
「次の土曜日に説明会があるそうよ。とりあえず行ってみない？」肌の手入れを終えた雪罚Г�、自分のベッドに入りながらいった。
「いいよ、行ってみよう」
「よかった」
「それはともかく、こっちに来ないか」
「あ、はい」雪罚Г献苑证违佶氓嗓�ら抜け出て、するりと栅韦郅Δ嘶�り込んできた。
　栅险碓�のスイッチを操作し、明かりの光量を絞った。それから彼女のほうに身体を寄せ、白いネグリジェの胸元に手を入れた。彼女の乳房は柔らかく、見た目よりもずっと量感があった。
　今日こそ大丈夫だろうな、と彼は思った。じつはこのところ、ある理由から、うまくいかないことが多かったのだ。
　しばらく乳房を揉んだり、乳首を吸ったりした後、彼はゆっくりとネグリジェをたくし上げ、雪罚Г晤^から抜いた。そして自分もパジャマを脱ぎ始めた。彼のペニスは、もう十分に勃起《ぼっき》していた。
　全裸になってから、改めて雪罚Г紊硖澶虮Гい俊�弾力のある身体だった。腰のあたりを撫でると、彼女は少しくすぐったそうにした。抱いたまま、首筋に口づけしたり、乳首を噛《か》んだりした。
　栅媳伺�の下着に手を伸ばした。それを膝《ひざ》の下まで下げると、後は足を使って一気に脱がせた。いつもの手順だった。
　それから彼は、ある期待を持って彼女の茂みに手を当て、ゆっくりと中指をその下にもぐりこませていった。
　軽い失望が、彼の胸に広がった。彼のペニスを受け入れてくれるべき部分が、全く濡れていなかった。彼はクリトリスを愛撫《あいぶ》することにした。だがどんなに優しく指先を動かしても、潤滑液は殆ど分泌されなかった。
　栅趣筏皮稀⒆苑证韦浃攴饯藛栴｝があるとは思えなかった。少し前までは、これで十分に潤いが生じていたのだ。
　やむなく彼は膣口に中指を入れてみようとした。しかしそこは固く椋Г钉丹欷皮い俊￥饯欷扦鉄o理にこじ入れようとしたところ、「痛っ」と雪罚Г�漏らした。顔をしかめているのが、薄闇の中でもわかった。
「ごめん、痛かったかい」
「大丈夫。気にしないで入れちゃって」
「だけど、指でもこんなに痛がってるのに」
「平気。我慢するから。ゆっくり入れるとかえって痛いから、一気に入れて」雪罚Г舷瘸踏蓼扦瑜辘庑某证磷悚虼螭�く開いた。
　栅媳伺�の足の間に身体を入れた。それから自分のペニスを持ち、先端を彼女の膣口に添えると、腰を前に突き出した。
　あっ、と雪罚Г�声を出した。歯を食いしばっているのが見えた。栅稀ⅳ饯欷郅蓮娨�なことをしているつもりはないので、戸惑うしかなかった。まだ先端さえも入っていないのだ。
　しばらくそんなことを繰り返しているうちに、雪罚Г�妙な唸り声をあげ始めた。
「どうしたんだ」と栅嫌崵い俊�
「おなかが……痛くなってきちゃった」
「おなかって？」
「だから、子宮のあたり……」
「またか」栅悉郡嵯ⅳ颏膜い俊�
「ごめんなさい。でも大丈夫、すぐによくなるから」
「いいよ、もう。今夜はやめよう」栅膝佶氓嗓蜗陇寺浃沥皮い骏靴螗膜蚴挨Δ取⒋─�始めた。さらにパジャマを着ながら、「今夜は」じゃなくて、「今夜も」だなと考えていた。このところ、いつもこうなのだ。
　雪罚Г庀伦扭蛏恧俗扭堡俊￥饯筏匹庭哎辚弗Г虺证盲啤⒆苑证违佶氓嗓巳毪盲俊�
「ごめんね」と彼女はいった。「あたし、どうしちゃったのかな」
「やっぱり、医者に预皮猡椁盲郡郅Δ�いいんじゃないか」
「うん、そうしてみる。ただ……」
「なんだ？」
「子供を堕ろしたら、こんなふうになることもあるって聞いたわ」
「濡れなくなったり、子宮が痛くなったりするのか」
「うん」
「僕は聞いたことがないな」
「あなたは男だから……」
「それは、まあね」
　あまりいい方向に話睿�が進みそうになかったので、栅媳伺�と反対側に身体を向け、布団をかぶった。ペニスはすでに萎《な》えていたが、性欲は消えていなかった。セックスができないなら、せめて口や手を使って愛情を表現してほしかったが、雪罚Г蠜Qしてそういうことをしない女だった。栅趣筏皮狻⒁�求はしにくかった。
　やがてすすり泣きが聞こえてきた。
　栅稀⒈伺�を慰めるのも何だか面倒になり、布団の下に顔を沈め、聞こえないふりをした。

［＃ここから７字下げ］
５
［＃ここで字下げ終わり］

　イ�‘グルゴルフ練習場は、四角く区画分けされた住宅地の真ん中に造られていた。『全長二百ヤ�‘ド　最新式ボ�‘ル供給マシン完備』という看板が出ている。緑色のネットの内側では、白く小さなボ�‘ルがひっきりなしに飛び交っていた。
　栅郡沥违蕙螗伐绁螭�らだと、車で二十分ほどのところだった。四時過ぎに自宅を出た二人は、四時半には到着していた。教室の説明会は五時からだとパンフレットには書いてある。
「やっぱり早すぎた。だから、もっとゆっくり出ればいいといったんだ」ＢＭＷのハンドルを操作しながら栅悉い盲俊�
「渋滞するかもしれないと思ったのよ。でも、人が打っているのを見ていればいいじゃない。参考になるかもしれないし」助手席の雪罚Г�答える。
「素人が練習しているところなんか、いくら見ても同じだと思うけどね」
　ゴルフブ�‘ムに加えて、土曜日ということもあり、かなり客が入っているようだった。駐車場がほぼ満車の状態なのを見ても、それはわかった。
　何とか空きスペ�‘スを見つけて車を止めると、二人は車から降りて、入り口に向かった。途中、電話ボックスがあった。その手前で雪罚Г狭ⅳ林工蓼盲俊�
「ごめんなさい、一件だけ電話してもいいかしら」そういって彼女はバッグから手帳を取り出した。
「じゃあ、先に中を覗いているよ」
「そうして」といった時には、彼女はもう受話器を取り上げていた。
　ゴルフ練習場の玄関は、ファミリ�‘レストランのように明るく派手なものだった。ガラスの自動ドアをくぐり、栅辖ㄎ铯沃肖巳毪盲俊％哎飑‘のカ�‘ペットが敷かれたロビ�‘には、手持ち無沙汰そうにしている客が何人もいた。入ってすぐ左にカウンタ�‘があり、カラフルな制服を着た若い女性従業員二人が客の応対をしている。
「申し訳ありませんが、ここにお名前を書いていただけますか。空きましたら、順番にお呼びいたしますから」一方の従業員がしゃべっている。相手は、スポ�‘ツとはあまり縁がなさそうな太った中年男だった。傍らに、�いキャディバッグを置いていた。
「なんだ、かなり混んでるの？」中年男が不機嫌そうに尋ねる。
「そうですねえ、二、三十分ほどお待ちいただいておりますが」
「ふうん、仕方ないなあ」不承不承といった感じで男は名前を書き始めた。
　どうやらロビ�‘で退屈そうにしている連中は、順番待ちをしているようだ。ゴルフブ�‘ムというのは本当らしいと栅显僬J識した。接待と無縁なせいか、彼の職場にはゴルフをする人間はあまりいない。
　栅膝�ウンタ�‘に近づき、スク�‘ルの説明会に出たいのだがといった。女性従業員の一人が、「アナウンスいたしますから、ここでお待ちになっていてください」と笑顔で答えた。
　その時雪罚Г�入ってきた。栅蛞姢膜堡毪趣工挨笋lけ寄ってきたが、その顔つきは先程までと少し摺�っていた。
「ごめんなさい、まずいことになっちゃった」
「どうしたんだ」
「お店でトラブルがあったようなのよ。あたしが行かないとまずいみたい」雪罚Г洗饯驀yんだ。
　彼女の店は日曜日は休業だが、土曜日は田村紀子とアルバイトの女性とで営業しているのだ。
「今すぐにか」栅嫌崵い俊Ｉ�が露骨に不機嫌なものに変わってしまった。
　うん、と雪罚Г项hいた。
「じゃあどうするんだ、ゴルフスク�‘ルのほうは。説明会には出ないのか」
「悪いけど、あなた一人で出てくれない？　あたしはここから、タクシ�‘で店に行きますから」
「僕一人でか」栅悉郡嵯ⅳ颏膜い俊！甘朔饯�ないな」
「ごめんなさい」雪罚Г项啢吻挨鞘证蚝悉铯护俊！刚h明会を聞いていて、つまらなかったらすぐに帰ってもいいから」
「もちろんそうするさ」
「本当にごめんなさい。じゃあ、あたし、行きますから」雪罚Г闲∽撙辘诵�関から出ていった。
　彼女の後ろ姿を見送ってから、栅悉猡σ欢刃·丹�ため息をついた。怒りがこみあげてくるのを、何とか抑えようとした。その怒りを増殖させると結局自分が惨めになるだけだと理解していたからだ。そういう経験を、これまで何度繰り返してきたことか。
　栅膝恁萤‘の一画に作られたゴルフショップを覗くことにした。店内には、ゴルフクラブや備品、アクセサリ�‘といったものが並べられていた。それらを眺めているだけでは、ゴルフに対する興味は深まってこなかった。じつは栅稀ⅴ触毳栅摔膜い皮洗�ど何も知らなかった。基本的なル�‘ルと、一般ゴルファ�‘の当面の目的が百を切ることだというのを辛うじて知っているだけだ。しかしその百というスコアが、どれほどのものなのかは、全く想像できなかった。
　視線を感じたのは、アイアンのセットを見ている時だった。すぐそばにパンツルックの女性の足元があっ