白夜行:日文版-第19部分
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「いやあ」彼は愛想笑いしながら首を振った。
女たちが目配せし合ったことに友彦は気づいた。その視線にどういう意味があるのかはわからなかった。だがどうやら彼女たちは、桐原が連れてきた二人の男子高校生の容姿に不満そうではなかったので、とりあえず安堵《あんど》した。
薄暗いと思ったら、ガラス戸の外に雨戸が入っていた。しかも照明は籐《とう》の笠がついた白熱灯一つだけだ。こんなふうに暗くするのは、女の歳をごまかすためかもしれないと友彦は思った。ポニ譬‘ルの女の肌は、彼の同級生の女子たちとは全く摺盲皮い俊￥饯肖且姢毪取ⅳ趣皮猡瑜铯搿�
桐原がビ肴兢去哎楗刮澶摹ⅳ丹椁耸沥畏Nやピ圣膜蚴ⅳ盲棵螭颔去欹い溯dせて撙螭扦俊１摔悉饯欷蚪预伍gに置くと、すぐにキッチンに戻った。そして次に彼が撙螭扦郡韦稀⒋螭圣豫钉坤盲俊�
「二人は腹が減ってるやろ？」そういって友彦たちを見た。
女たちと友彦たちは酌をし合い、お互いのグラスを満たした。そしてわけもなく乾杯した。桐原はダイニングキッチンのほうで、自分のバッグの中を探っている。あいつはビ毪蝻嫟蓼胜い韦胜扔蜒澶纤激盲俊�
「ガ毳榨欹螗嗓希俊攻荪拴‘テ毪闻ⅳ蓼坑蜒澶擞崵い皮俊�
「いえ、いません」
「本当？ どうして？」
「どうしてって……どういうわけか、いないんです」
「かわいい子は、学校にいっぱいいるんでしょう？」
「どうかな」グラスを手にしたまま、友彦は首を傾げた。
「わかった。かなりの面食いなんだ」
「いやあ、そんなことないんやけどな」
「君なら、いくらでもガ毳榨欹螗嗓扦毪人激Δ铯琛￥袱悚螭袱悚笊颏堡郡椁いい韦恕�
「でも本当に、大した女の子がいないんです」
「そうなの？ 残念ねえ」そういってポニ譬‘ルの女は、友彦の太股《ふともも》に右手をのせた。
女たちとの会話は、桐原がいったとおり、毒にも薬にもならないものばかりだった。内容のない言葉だけが、行ったり来たりしていた。こんなことだけで本当に金がもらえるのかなと、友彦は不思議になった。
よくしゃべるのはショ去廿ⅳ闻去荪拴‘テ毪闻馈％俯‘ンズルックの女は、ビ毪蝻嫟撙胜榻预卧挙蚵劋い皮い毪趣いΩ肖袱坤盲俊ＰΔゎ啢摔狻ⅳ嗓长踏い猡韦ⅳ盲俊�
ショ去廿ⅳ去荪拴‘テ毪稀ⅳ浃郡椁衰萤‘ルを勧めてきた。友彦は断らずに飲み続けた。酒や煙草を勧められたらできるだけ断るなと、ここへ来る前に桐原からいわれていた。
「話が盛り上がってるみたいですけど、ここでちょっとショ骏ぅ啶摔筏蓼筏绀诡啢蚝悉铯护皮槿证郅嗓Uった頃、桐原がこんなふうに皆に声をかけてきた。友彦は、早くもほろ酔い気分になっていた。
「あっ、新作？」ショ去廿ⅳ闻⒈摔韦郅Δ蛞姢朴崵い俊Ｄ郡xいている。
「まあそうです。気に入ってもらえるかどうかはわかりませんけど」
先程から桐原がダイニングテ芝毪紊悉切⌒亭斡承礄Cを組み立てていることには、友彦も気づいていた。何をする気なのか尋ねようと思っていたところだった。
「何の映画？」友彦は桐原に訊いた。
「それはまあ、見てのお楽しみ」桐原はにやりと笑い、映写機のスイッチを入れた。するとそこから発せられた強い光が、五人の前の壁に大きな四角形を作った。白い壁を、そのままスクリ螭摔筏瑜Δ趣いΔ长趣椁筏ぁＭ┰嫌蜒澶摔い盲俊！袱工蓼螭堡伞⒚鳏辘蛳筏皮臁�
友彦は身体を伸ばし、白熱灯のスイッチを切った。同時に、桐原はフィルムを回し始めた。
それはカラ危弗撺暧郴坤盲俊Ｒ簸铣訾皮长胜ぁ￥坤嗓ΔいΨN類の映画であるかは、始まって間もなく友彦にもわかった。いきなり裸の男女が出てきたからだ。しかもふつうの映画であれば、絶対に映してはいけないはずの部分までもが、完全に露出されていた。友彦は自分の心臓の鼓動が速くなるのを自覚した。それはビ毪摔瑜脶Eいのせいだけではなかった。彼は写真でこういうものを見たことはあったが、動く映像を目にするのは初めてだった。
「わあ、すごい」
「へええ、ああいうやり方もあるんやねえ」
女たちは、照れ隠しからか、はしゃいだ声でコメントをした。しかも彼女たちの台詞は、お互いに向けられたものではなく、友彦や村下に対して発せられていた。ポニ譬‘ルの女は友彦の耳元で、「ああいうこと、したことある？」と囁いた。いいえ、と答える時、彼は無様にも声を震わせてしまった。
最初の映画は十分ほどで終わった。桐原は素早く映写機のリ毪蛉·晏妞à俊￥饯伍gにショ去廿ⅳ闻ⅰ袱胜螭坤瞍胜盲皮俊工趣い盲啤ⅴ伐悭膜蛲绚激幛俊％伐悭膜蜗陇膝芝楗弗悌‘だけだった。映写機の光で、白い肌が浮かんだ。
その直後だった。ジ螗亥毳氓闻蝗涣ⅳ辽悉盲俊�
「あの、あたし……」そういったきり口を椋Г钉筏俊Ｑ匀~に迷っているようだった。
すると映写機をセットしていた桐原が訊いた。「お帰りですか」
女は無言で頷いた。
「そうですか。それは残念」
皆が見つめる中、ジ螗亥毳氓闻闲vに向かった。誰とも目を合わせないようにしているようだった。
彼女が出ていった後、桐原は改めて戸締まりをして戻ってきた。
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「三対二で、自分だけあぶれたからやないの。リョウがちゃんと相手をしてあげへんから」ポニ譬‘ルの女がいった。声に優越感のようなものが混じっていた。
「様子を見てたんですよ。けど、あの人は無理みたいでした」
「せっかく誘ってあげたのにな」とショ去廿ⅳ闻�
「まあいいじゃない。それより、続きを始めてよ」
「ええ、今すぐに」桐原は映写機のスイッチを入れた。再び壁に映像が現れた。
ポニ譬‘ルの女がニットのワンピ工蛲绚い坤韦稀⒍灸郡斡郴瓮局肖坤盲俊Ｍ绚挨胜昱嫌蜒澶韦郅Δ松硖澶颏工辘瑜护皮俊￥饯筏菩∩恰ⅰ复イ盲皮猡いい韦琛工葒摔い皮俊�
友彦は勃起《ぼっき》していた。だがそれが裸同然の女に迫られたからなのか、過激な映像を見ているせいなのか、自分でもよくわからなかった。ただ、このバイトの真の内容だけは、さすがにこの時点では理解していた。
彼は不安だった。といっても、これから始まることから逃げたくなったわけではない。心配だったのは、うまくこの仕事をこなせるだろうかということだ。
彼はまだ童貞だった。
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３
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友彦の家は国鉄｜阪和《はんわ》線の美章園《びしょうえん》駅のそばにあった。小さな商店街を抜けた、最初の角に建っている。木造二階建ての平均的日本家屋だ。
「おかえり。遅かったね。御飯は？」彼の顔を見て、母親の房子《ふさこ》が尋ねてきた。時刻は午後十時近くになっていた。以前は帰りが遅いと小言をいわれたものだが、高校生になってからは、あまり何もいわれなくなった。
「食べてきた」ぶっきらぼうに答え、友彦は自分の部屋に入った。
一階の三畳の和室が彼の部屋だ。かつては迹麘酩趣筏剖工铯欷皮い郡韦坤⒏咝￥松悉盲繒r、内装をやり直して彼に与えられた。
部屋に入ると椅子に座り、まず真っ先に目の前に置いてある機械の電源を入れた。それが彼の日課でもあった。
機械とはパ渐圣耄骏偿螗豫濠‘タのことだった。買えば百万円近くするものだ。もちろん彼が買ったわけではない。電子機器メ‘に勤めている父親が、コネクションを使って安く譲ってもらってきたのだ。当初父親はこれを使ってコンピュ郡沃Rを身につけようと思ったらしいが、二、三度触っただけでほうりだしてしまった。代わりに関心を持ったのが友彦で、本を読んだりして独学で勉強し、今ではちょっとしたプログラムを作れるほどになっている。
コンピュ郡纹饎婴虼_認すると、傍らのテ抓欹畅‘ダ坞娫搐蛉毪欷酷帷ⅴ‘ボ嗓蜻丹い俊ｉgもなくテ抓欹畅‘ダ瑒婴坤筏俊￥猡盲趣猡饯违攻冤‘カ槁劋长à皮毪韦弦魳Sではない。雑音と電子音とが混ざったような音だ。
テ抓欹畅‘ダ嫌洃浢教遄爸盲趣筏剖工铯欷皮い俊ｉLいプログラムは磁気信号に変えて一旦カセットテ驻擞涘hし、使用するたびにコンピュ郡斡洃浰刈婴巳肓Δ筏皮浃毪韦扦ⅳ搿Ｒ郧挨嫌洃浢教澶趣筏萍垾譬‘プが使われていた。それに比べればカセットテ驻蚴工Ψ绞饯媳憷坤ⅳ饯欷扦馊肓Δ藭r間がかかる点は不満だった。
二十分近くをかけて入力を終えた後、友彦は改めてキ蜻丹Ｊ磨ぅ螗沥违猊违砘妞恕ⅰ海祝牛樱浴。祝希遥蹋摹护趣いξ淖证Fれた。さらに、『ＰＬＡＹ？ ＹＥＳ＝１ ＮＯ＝０』と訊いてくる。友彦は『１』のキ司Aけて、リタ螗‘を叩いた。
『ＷＥＳＴ ＷＯＲＬＤ』は、彼自身が作った最初のコンピュ骏博‘ムだった。しつこく追いかけてくる敵から逃げながら、迷路の出口を探すというもので、ユル？ブリンナ餮荬筏坑郴亥Εē攻去铹‘ルド』をヒントにしている。彼がこのゲ啶沁＇ぶ時、二つの楽しみがあった。一つはゲ啾纠搐螛Sしみで、もう一つは改造の楽しみだった。撸Г婴胜椤ⅳ丹椁藰Sしめるアイデアを探すのである。これはというアイデアが浮かんだ時には、ゲ啶蛑卸悉贰⒃缢佶抓恁哎楗啶胃牧激俗攀证工搿Ｗ畛酩蠀g純だったゲ啶虼蔚冥搜｝雑化させていく過程には、生き物を育てているような喜びがあった。
しばらくの間、彼の指は数字入力用のテンキ蜻丹Aけた。それが画面上のキャラクタ騽婴攻偿螗去愆‘ラになっているからだ。
だがこの日は少しもゲ啶嗣活^できなかった。途中で飽きてしまう。つまらないミスをして敵にやっつけられても、少しも悔しくない。
友彦は吐息をつき、キ堠‘ドから手を離した。椅子にもたれ、斜め上を見た。アイドルスタ嗡钮荪攻咯‘が壁に貼ってある。大胆に露出した胸元や太股に見入った。水滴のついた肌に触る感触を想像すると、ついさっきあんな異常な体験をしてきたばかりだというのに、ペニスに変化の訪れそうな気配があった。
異常な体験――そういっていいのではないか。彼はほんの何時間か前の出来事を頭の中で反芻《はんすう》した。自分の身に起きたことだという実感が、何となく希薄だった。しかし夢でも幻想でもないことは、彼自身がよくわかっている。
８ミリ映画を三本見た後、セックスが始まった。友彦は、そしておそらくは村下も、女たちに完全にリ嗓丹欷皮い俊Ｓ蜒澶膝荪拴‘テ毪闻去佶氓嗓紊悉恰⒋逑陇膝伐绌‘トヘアの女と布団の中でからみあった。二人の高校生はそれぞれの相手に指導されるまま、生まれて初めてのセックスを経験した。村下も童貞だったということを、友彦は部屋を出た後で聞かされた。
友彦はポニ譬‘ルの女の中で二度射精した。一度目は何が何だかわからぬままの出来事だった。だが二度目には少し余裕を持てた。マスタ侃‘ションでは味わったことのない快感に全身が包まれ、大量の精液が吐き出される感覚があった。
途中で女たちは、相手を交換するかどうか相談し始めた。しかしポニ譬‘ルの女が気仱辘筏胜盲繕斪婴胜韦恰ⅳ饯欷蠈g現しなかった。
そろそろお開きにしよう、といいだしたのは桐原だった。友彦が時計を見ると、
